2020年、世界線変動率≪1.048596≫
情報インフラが益々発達し、世界の距離が縮まった2020年。
拡張現実をより身近なものとした「ポケコン」と呼ばれるタッチパッドデバイスが普及し、産業用のみならず、民生用ロボットも一般化した時代となっていた。
そういった中、2月に発生したロボットの反乱事件は決戦場となった種子島の高校生たちの活躍により収束したものの、
ネットワークを通じた世界的な危機は、情報社会の脆弱性を示すには充分であった。
あれから半年。夏祭りの準備でにぎわう種子島。
高校を卒業し、宇宙飛行士を目指し浪人中の主人公・八汐海翔は久しぶりに帰省した故郷の港にて、
知り合いのJAXA職員、天王寺綯を通じ橋田至という男に出会う。
偶然海翔と同じ船に乗り合わせていたと語る彼は、観光目的で島を訪れたというが、どうにも言動がおかしい。
久しぶりに再会した元ロボ部で幼馴染の瀬乃宮あき穂と大徳淳和。
ロボ部の後輩、神代フラウや日高昴。
2月の事件がきっかけで知り合った少女、行舟愛理。
そして、天王寺綯、橋田至と共に夏を満喫して過ごす日常の中で、微かに違和感を感じる出来事が頻発し始める。
それは、再び世界を混乱に陥れようとする事件の前触れであった------
「ROBOTICS;NOTES DaSH」 公式サイトより引用