ON AIR ; 2006.10.25
多摩川の川べりを手をつないで買い物に行き、キスをした奈々とノブ。
だが、奈々の性格を知るノブは、自分の信念もあって、それ以上のことはしなかった。
今、自分が暴走すれば、奈々は必ずタクミとの板挟みになって苦しむ---
そう読んだノブは、グッと心を抑えたのだ。
ノブは、その場の雰囲気に酔っている奈々に言い聞かせるように、
タクミとちゃんと別れケジメをつけたら意地でも幸せにすると宣言、
そのためには自分なりに最大限の努力をすると約束した。
信じて待っているというノブの優しさに感激の涙を流した奈々は、必ずタクミと別れようと心に決めた。
まもなく、707号室に戻った奈々は、ノブと一緒ではなかった。
ノブは、マンションの下まで来て、そのまま帰ったのだ。
奈々の顔を見て状況を察したナナは、ノブの不甲斐なさを怒る。
だが、奈々は、そんなナナの思いも知らず、
タクミにどうやって別れの言葉を伝えようかと頭を巡らせていた。
まもなく勇気を振り絞ってタクミに電話を入れた奈々は、
「もう、連絡しなくていい! さようなら!」とだけ告げた。
そして、愛のないタクミとの夢を、本物の王子さまのようなノブのキスが覚ましてくれたように感じた。
翌日、ノブのバイト先に押しかけた奈々は、タクミとの関係を清算したことを告げ、
その部屋に行って料理を作り始めた。
ノブは、タクミとの関係の解消後1年間は時間を置くつもりだったが、
奈々の可愛らしさに負け、ついに関係を持ってしまった。
FROM NANA TV ANIMATION