たとえば小さな頃
お母さんは生まれつきお母さんという生き物で
先生は先生
おまわりさんはおまわりさん以外の何者でもないと思っていたのと同じように
芸能人はあくまでも芸能人であって
自分とは別の生き物のような気がしてた
20歳にもなったのにあたしは
また会えるといいなとは思ってたけど
そんなバカなーーー
いや ほんとに
でなきゃ わざわざ電話なんかしないって
おれ正直そんなマメじゃないし
4人共
同じ位 有名ですよ
それはキミがファンだからだよ
普通は知っててレン止まりだよ
おれとナオキなんてロンゲの人とキンパツの人だもん
そんな事ないもん!
あたし的にはタクミが一番…
なんてバカでお手軽な女と思われてる事だろう
だけど あたしは本来そーゆー女なんだ
色々あって昔よりは慎重になったつもりでいたけど
17の夏から何も変わっていない
今 この瞬間の幸せに酔いしれていられたら
明日の事なんてどうでもよくなる
ツアー終わったらさ
真っ先に会いに行くから
また飯作って食わせてよ
ハチ公?
おっせーから心配するじゃん
こんな時間まで
どこ うろついてんの?
ナナには言えない
こんな尻軽女みたいなマネしたなんて知られたら
きっと軽蔑される
でもね ナナ
あたしだって本当はナナみたいに真っ直に誰かを愛したいんだよ
ナナとレンみたいに強い絆で誰かと結ばれたいんだよ
ねえナナ
本当はあたし全然大丈夫じゃないよ
タクミに一夜限りで捨てられるなんて本当は嫌だよ
どうしよう
怖いよ ナナ
だけど今さら逃げ出すなんて出来ないし
愛して欲しいなんてとても言えない
ダメだ また傷だらけになるかもしれない
タクミの髪は あたしに降りかかる程 長くて
あたしは それを体中に浴びながら
一生長い髪のままでいて欲しいと思った
もう二度と触れる事は出来ないかもしれないのに
トラネスのツアー最終日は7月8日
東京公演
チケットは持っていないから
ご飯を作って家で待ってる
ちょっとだけ期待して待ってるよ
ヤスー?
今 弁護士だってさ
じゃー夢叶ったんだ…
よかった
ねえ ナナ
ナナは あたしの憧れで
ナナのようになりたかった
ずっとそう思って生きてきたの
だから お願い
もう一度 歌って
出会って次の日、さっそく手を出すあたりはさすがとでも言いましょうか…
タクミには相手を見透かす目があって、うかつにエリアに入ると抜け出せなくなる感じがする。
言いなりになるしかないって言うと言葉が悪いけど…
さりげない優しさだったり、キザな言葉だったり、女の子が望むことを知り尽くしてて、
用意周到な上にすべてにおいて抜かりない。
でも残念なことにタクミは相手が満足すればそれで満足ってタイプじゃないんだよな…