Monologue of HACHI

住民票は自分で取りに行くと言って
ナナは あたしの申し出をキッパリと断った

なんでもいいからナナの役に立ちたいのに
なんだか やっぱり片想いだ


TAKUMI

出て行くのはやめたの?


HACHI

出て行くわけないじゃない

タクミも反省してる事は言わなくても
ちゃんと分かってるから大丈夫だよ

だからあたしの気持ちも分かってね
あたしはシンちゃんのママ代わりだから
どうしてもお誕生日をお祝いしてあげたかったんだよ


TAKUMI

おまえ そんなにシンがかわいいならなんとかしてやれよ

あいつ
レイラとデキてんだよ


HACHI

デキてるって…

まさかレイラさんがシンちゃんのお客さんって事!?


TAKUMI

そーは考えたくねぇんだけど…
レイラは結構マジに惚れてるみたいだし


HACHI

分かった
あたしがなんとか説得してみるよ


TAKUMI

でもおまえ この事は絶対内密にしろよ?
たぶん おれ以外誰も気づいてねぇから


HACHI

大丈夫だよ!

あたしは絶対 誰にも話さないから
この件はあたしに任せてタクミは仕事に集中して
こーゆー時の為にあたしはタクミのそばにいるんだから!


TAKUMI

そーなの?
おれの集中力を妨げる為にいるのかと思ってたよ


HACHI

何か言った?


TAKUMI

愛してるって言ったの


Monologue of HACHI

ヤバイ
ど真ん中に入っちゃった

昨日は本気でムカついてたけど
そこで終わりにしなくてよかった

タクミのイイとこもダメなとこも
ひとつ残らずあたしが受け止めてあげる

こんな愛しさが取り戻せてよかった


YASU

美雨

昨日はおれも一緒に帰りゃよかったな
寮に一人きりじゃ寂しかったろ


MIU

別に…
あたし一人でいる方が好きだし


YASU

実はおれもそーなんだけど
でもナナが嫁に行っちまって
隣の部屋がなんか急に静かでさ

一人でいるのと
一人になっちまうのは違うよな


REN

ハチ子の親が何しに来るのー?


TAKUMI

東京見物?


REN

へー
しっかり親孝行しろよ?


Monologue of HACHI

いえ お母さん
タクミは猫かぶってるけど本当は暴君だし女たらしだし
そんな毎日毎日幸せってわけにはいかないのよ

でも昨日と今日は幸せ
明日は泣くかもしれないけど
明後日はきっとまた笑える

それでいいんだ
日々の暮らしってそういうものだよね
何があっても希望を捨てなければ

明日は来る


Monologue of HACHI

ねえ ナナ

希望を捨てなければ明日は来る
それはナナから学んだ事だったの

だけどあの日の雨だけは
今も止まずに頬を濡らすよ

どしゃ降りだったあの日の雨


Tweets

さすがヤスは鋭い。
美雨の手首を一瞬見ただけで、あのパーティーの夜になにが起きたかを察した。
ヤスは人の感情のすべてに鋭いけど、特に孤独に対して鋭いんだと思う。
地元にいたときからレンやナナ、レイラの孤独に触れてきたんだから。
でもヤスはいつも人のこと優先で、自分の孤独をどうやって癒しているんだろう。