Monologue of NANA

突風が吹けば事故も増える
自ら選んだ波瀾の道だけど
今だけはどうか
無事にツアーが成功しますように


YASU

青山墓地の近くのマンションか…
確かにシンの自宅はその辺だけど…


MISATO (MAI)

ちゃんとマンション名も確認しました
間違いなく自宅ですよ


YASU

でもシンが親元に帰るとは思えねえんだけど…
どっかに遊びに出てんじゃねえのか?


MISATO (MAI)

それはもちろん 銀平さんも心配していましたから
スタッフが一晩中 張り込んだ事もあるんですよ


YASU

そーなの?


MISATO (MAI)

でも外出する気配はなかったようですし
シンのお父さんは今 海外に出張中なんです
だから気兼ねなく帰れるのかもしれませんね


NANA

タクミってなんでそんなにレイラに優しいの?


REN

ハタから見たらそう見えるのか…


REN

そーいや
シンは元気?


NANA

いや全然
やる気あんのかよってカンジ


E-mail of LAYLA

今日、日本に戻りました
シンちゃんにどう思われようと、誰に何と言われようと、
私はやっぱりシンちゃんを忘れるなんて出来ません
このまま何もなかった事になんてしたくないよ
もう一度話しがしたいから電話下さい
ずっと待ってます


REN

旨いね このだし巻き


NANA

だろ?
ハチに特訓してもらったんだよ


REN

どーりで フワフワだよな
なんかハチ子っぽい


NANA

だよな?
あいつの生き様そのものだよ


Monologue of NANA

なんかいーかんじじゃない?
フツーに楽しく話せてるし
なんかレンも楽しそうだし

この調子で行けば
ずっと一緒に暮らせるかもしれない

ハチとも仲良くやれてるし
仕事も上手く行ってるし
この調子ならきっと大丈夫だ

なんの問題もねえよ


Monologue of NANA

その夜二か月ぶりにレンの温もりに包まれて
何度も上り詰めながら
あたしはレンと一緒に死ぬのと
ステージで死ぬのと
どっちが幸せなのか考えた

だけどそんなのはきっとどっちでもよくて
レンと楽しく暮らせたら
思う存分歌えたら
最後は独り
野垂れ死んでも悔やまない

どう生きるかがきっと大事なんだよ


YASU

奈々ちゃん
シンそっちに行ってない?


TAKUMI

レイラ
シンそこにいる?

隠さなくても全部知ってるから
ヨリ戻したんなら正直に言え


LAYLA

いないよ!
誰から何を聞いたの!?


TAKUMI

そんなの見てりゃ分かるよ
おれが気づかないとでも思った?
いるんなら ちょっと代われ


LAYLA

いないよ…
来てくれるわけないじゃない…


REN

シン来てない?


LAYLA

なんで?
シンちゃんがどーかしたの?


REN

マネージャーの話だと
約束の時間になってもロビーに下りて来なくて
携帯も出ねえから 部屋のチャイム鳴らしたらしいんだ
そしたらシンの兄貴らしい人がインターホンに出て…

昨日確かに廊下ですれ違ったけど
家に帰った様子はないって…
そもそも一度も帰ってなかったみたいなんだよ

おまえシンの行きそうな所で心当たりない?


LAYLA

ある

同じマンションだって言ってた…


REN

誰と?


LAYLA

お酒とか 煙草とか…
悪い遊びは全部…
そのひとに教わったって言ってた


SUGIMURA

シンがサツにしょっぴかれた


Monologue of NANA

ねえ ハチ

いつ終わりが来ても悔いのない毎日を

あんたは歩いてる?


Tweets

裏切りを恐れてか、何事にもいつもなげやりで求めることをしなかったシンちゃんが、
レイラを好きになったことで、愛することや愛されることの喜びを知ることができた。
だけどレイラに別れを告げられてから、またシンちゃんは抱えてた闇に支配されてしまったね。
昔とは違ってシンちゃんには心配してくれるたくさんの仲間がいること、
ちゃんと帰る場所があること覚えててほしかった。