古代パルスの時詠みの巫女「パドラ=ヌス・ユール」と同じ名で呼ばれる少女。
カイアスとともにAF200年のヲルバ郷に現れ、「未来が変われば、過去も変わる」という謎めいた言葉を残した。
彼女の顔を見た時、ノエルは動揺を隠せなかった。
「時詠み」の力を持つ巫女。
その力は自身の生命力を代償とし、みな若くして命を落とす。
やがて同じ姿・同じ能力を持つ者が新たに時詠みの民の中に生まれ、ユールと名づけられる。
ある時、一族のあいだに巫女の力を悪用する者が現れた。
それ以降、ユールはパドラの都を捨て、守護者をともなってパルスの地をさすらう者となった。
ノエルが知るユールは、最後の巫女である。
彼女はノエルに「また会える」と告げて死んだ。
ユールが最期に視たのは、絶望ではなく、希望だった。