第10章 フィフス・アーク

真実は、騎兵隊をひきいる将、シド・レインズによって明かされた。
下界の兵器がうろつくフィフス・アークの深奥で、レインズが告げる。

ライトニングたちが使命を果たせば、コクーンは崩壊し、無数の命が失われる。
彼らは「神」を導くための犠牲になるのだ、と。

レインズは、バルトアンデルスのルシだった。
騎兵隊もまた、ファルシに操られていたのだ。

だが、今のレインズを動かしているのは、「人間」としての意志であった。
彼はコクーンの崩壊を止めるために、ライトニングたちに戦いを挑み、そして敗北する。

レインズは、クリスタルになった。
己の意志で、ルシの宿命を超えてみせたのだ。