第8章 歓楽都市ノーチラス

娯楽の集まる都市、ノーチラスで、サッズとヴァニラの逃避行は唐突に終わる。

軍に保護されていた、サッズの息子ドッジ。
彼がルシの能力で、父親を見つけたのだ。

ドッジの使命は、「敵の発見」だった。
彼はその場でクリスタルとなる。

言葉を失うサッズの前に、聖府軍の将校が現れ、秘められた真実を告げる。
ドッジがルシにされたのは、ヴァニラが原因だと。

彼女は罪を受け入れる。
サッズの構える銃の前で、手を広げるヴァニラ。
だがサッズは、死は償いではないと、ヴァニラを突き放す。
それは、サッズの優しさだった。