01:消えた神々

輝ける神は、滅びゆく万物を嘆いた。
強き神は、未来を求めて世界を拓いた。
賢き神は、真実を求めて英知を極めた。
愚かな神は、何も求めずただ消え去った。
ある神は、己の断片からファルシを創った。
ある神は、消えた神の名残りから人を創った。

やがてすべての神々が、世界を見放し去っていった。
ファルシも人も、造物主に捨てられて孤児となった。