天に浮かぶコクーンの眼下に広がる、果てしない魔境。 凶悪な魔獣が徘徊し、人は住めないと考えられている。 コクーン市民は外部との往来を禁じられているので、聖府高官ですら下界を実際に目にしたことはないが、 数百年前、下界の軍勢がコクーンを襲ったことは史実であるため、人々は「下界は地獄」と信じている。 コクーン市民は「いつか再び下界から侵略されるのではないか」と、数百年間恐れ続けているのである。