未来を幻視する「時詠み」の巫女。「時詠みの民」と呼ばれる血統に、代々転生する。
未来を視る力の代償として、巫女は概して短命。
先代の巫女が死ぬとしばらくして、同じ顔、同じ容姿を持った赤子が生まれ、「ユール」と名づけられる。
ゆえに過去にユールの名を継いだ巫女たちが無数に存在する。
彼女たちの多くは、不死身の守護者「カイアス・バラッド」の保護下にあった。
ノエルも時詠みの一族の末裔であり、カイアスとともにユールの守護者を務めていた。
その時代のユールはノエルと強い絆で結ばれており、命を落とす直前、
生まれ変わった世界でノエルと再会する未来のヴィジョンを「視た」。
ノエルはそのときの「また会える」という約束を心の支えにしている。