予言の書

「未来のできごと」を映像として記録し、映し出す装置。
「時詠みの民」と呼ばれる古代民族の遺跡から発掘された。
一族には代々「未来視」の能力を持つ巫女「ユール」が君臨しており、巫女が視た「未来の光景」が念写されている。

示された映像は「このまま歴史が進めば、いつか必ず起きる現実」である。
そして万が一、そこに映った未来がひとつでも変えられれば、映像が示す他の未来も同時に覆る。

ノエルは時詠みの巫女ユールに仕える「守護者」であり、またタイムトラベラーでもあった。
彼は予言された運命を変える恐ろしさを誰よりも知るがゆえ、予言を守ろうとするのか?
あるいはそこに、どうしても実現したい未来が映っていたのであろうか---?