尊い命の灯が吹き消されていく。1枚1枚花びらを千切るように、毎日、ひとりずつ。 至高神ブーニベルゼの遣わす終焉の信徒・解放者--- つまりこの私を、邪な破壊の権化と考える者たちがいる。 私に似た容姿の、罪もない女たちが連日、凶刃のいけにえになっている。 500年を耐えた魂を、同じ永劫を生きた者たちが刈り取る狂気。 これ以上の犠牲者を出してはならない。私は、濃い闇を孕んだ光都を駆ける。