【人物名鑑】
「リグディ大尉」は旧コクーンの軍人。
カタストロフィ後に発足した臨時政府で中心的な役割を果たした。
コクーンを支配してきた聖府がファルシの傀儡であったことや、
パージの最中に起きた市民の虐殺をいち早く公にし、守旧勢力の再起の芽を摘んだ。
また「人類の自立」をかかげる科学者集団アカデミーを支援し、政府からの権力移行をうながした。
【人物名鑑】
「エリダ・カーミック」は、旧コクーン・パルムポルム出身の歌手。
カタストロフィ後のAF10年代から20年代にかけて活躍した。
AF12年、伝説的ステージとなった「ネオ・ノーチラス劇場開館記念コンサート」で彼女に花束を渡したのは、
人工コクーン計画の立案者ホープ・エストハイム。
ふたりはミドルスクールに上がる前、同級生であった。
【人物名鑑】
「ヤーグ・ロッシュ中佐」は、旧コクーン聖府軍の精鋭PSICOMの将校。
PSICOMでは女性将校のジル・ナバート中佐とともに聖府代表の腹心を務めていたが、
カタストロフィの際、ファルシの命令による作戦を独断で中止。
全軍に民間人救助を要請し、多くの生命を救った。
その後の消息は不明。戦闘中に死亡したとされている。
【人物名鑑】
「バルトロメイ・エストハイム」は、旧コクーンの実務家。
もとは聖府系の機関に所属していたが、カタストロフィ後に実権をにぎった臨時政府に請われ、経済顧問として参画。
アカデミーの設立に尽力した。
のちに人工コクーン計画を始動させたホープ・エストハイムは実子にあたる。
【人物名鑑】
「アモダ曹長」は、旧コクーン警備軍の軍人。
カタストロフィの際、多くの市民が犠牲になったことに責任を感じて一度は退役したものの、
パルスの魔物から人々を守るために復役した。
その後、独特の容貌から名物軍人として子供たちに人気を博し、
アモダ曹長のデュプリケートを使用した「コードネームはダディベア」という4Dアトラクションまで作られた。
「ダディベア」は曹長が実際に使用した暗号名である。
【アカデミー・データファイル】
コクーンを支えるクリスタルの柱は風化を続けており、
近い将来、コクーンが地上に落下するのは避けられないとみられています。
アカデミーでは「メタシールド」という見えないクッションを展開して着陸の衝撃をやわらげ、
地上への被害を最小限にとどめる計画です。
これにより、パルスの生態系への壊滅的な影響は回避される見通しです。
【アカデミー・データファイル】
パラドクスの研究により、「未来」が「過去」に影響していることが明らかになってきました。
まず未来のできごとが決定され、それに合わせて過去が決まるというのです。
未来の人にとって、過去は中身のわからない箱、ブラックボックスです。
ある時、遺跡などで何かが発見され、人が過去の真実を知ります。
過去は「その瞬間」に決定されるというのです。
ただここで、ひとつ問題が生じます--- この「未来の人」とは、いったい誰のことなのでしょう?
【アカデミー・データファイル】
私たち人類の話す言語は、古代からほとんど変化していないことがわかっています。
およそ1000年前に滅亡した古代グラン=パルスの民も、
現在のアカデミア市民とあまり変わらない言葉を口にしていました。
ただ奇妙なことに言葉は同じでも、グラン=パルスの古代文字とコクーンの文字はまったく違います。
これらの事実は、人類の言語が自然発生的なものではなく、ファルシに与えられたものであったことと関係があるようです。
【アカデミー・データファイル】
コクーン最後の聖府代表は、就任直後にクーデターで殺害されたシド・レインズでした。
蜂起した騎兵隊(広域即応旅団)はもともとレインズの思想に心酔し、
彼のもとで聖府への反乱をくわだてていた一団です。
レインズが敵のトップにおさまったことを「裏切り」と感じたのです。
カタストロフィ後に臨時政府を動かしたのは、クーデターを主導した騎兵隊のリグディ大尉でした。
大尉はレインズについて多くを語りませんでしたが、
ただひとつ「彼こそ今の時代に本当に必要な人間だった」という言葉を残しています。