時はめぐる。 すべての可能性が試されるまで、永劫に回帰を繰り返す。 今、その場で起きていること。 それは同じ時、同じ場所で、幾度となく演じられてきた物語かもしれない。 人々がそれを知ることはない。 時を超えたヴァルハラに住む女神だけが、歴史の全貌を視ることができる。 しかし今、女神の神殿のあるじは消えた。 葬送の鐘が鳴り響く。 終末の決戦が、ふたたび始まろうとしていた。