社会が変わっても、自然は変わらない。
都市の多くが荒廃したコクーンだが、緑は失われていなかった。
サンレス水郷、かつての環境保全エリア。
ファルシという管理者を失ったこの地には、今や混沌たる生態系が築かれていた。
しかし、この豊潤の地で今、破滅の種が静かに芽吹きつつあった。
クリスタルが語る、時の記憶。
セラは、恋人スノウと再会する。彼もまたゲートを超え、未来で戦っていた。
スノウは、コクーンの危機に立ち向かっていた。
無数のプリンが合体した怪物に、クリスタルの柱が侵蝕されていたのだ。
プリンたちは、いったいどこから来るのか?
パラドクスの原因を求め、セラとノエルは時を超える。
無茶はしないと約束して、ひとり残るスノウ。
だがその様子に、セラたちは不安を抱く。
クリスタルが語る、時の記憶。
再会は、意外な形で訪れた。
コクーンの柱をむしばむ異形のプリンに、ひとり挑み続ける男。
それは、セラの恋人スノウだった。
スノウの無謀を、ノエルは非難する。
だが、退けない理由があった。それは柱の中で眠る仲間への、彼なりの償いだった。
セラたちは時の歪みを解消し、スノウを戦いから解放する。
しかし時空がもとに戻ったことで、スノウとはまたも離ればなれになってしまうのだった。