解決するのは、誰か?
問題の発生は、80年前にさかのぼる。
AF20年、突如としてパラドクスが拡大し、ビルジ遺跡は魔物の巣窟と化した。
やがて、軍までも撤退を余儀なくされた。
事態を重く見た政府は、パラドクス解決に巨額の懸賞を約束。
様々な方法が試されたが、状況は一向に好転しなかった。
賞金稼ぎの楽園--- 命知らずの学者と傭兵であふれる遺跡を、人はそう呼んだ。
クリスタルが語る、時の記憶。
魔物が大発生した原因は、テロだった。
アカデミーに反感を持つ者たちが、アトラスの制御装置でパラドクスを発生させたのだ。
苦闘の末、最強の怪物を粉砕し、事件を解決したノエルとセラ。
ふたりは、真に恐るべきは「人間」だと実感する。
人は争いのために、パラドクスをも利用するのかと。
しかし、人が起こした事態の収拾のために、ひるむことなく立ち向かうのもまた、人間たちなのだった。