混沌を継ぐもの

女神がカイアスに与えた、「混沌の心臓」。
その力を奪うことができるのは、同じ一族に生まれた「守護者」だけだった。

カイアスは待ち続けた。
己を倒す力を持つものを。
数百年ののち、ついに現れた最後の守護者。それがノエルだった。

カイアスは、ノエルに賭けた。
彼が望んだのは、己の力を継ぐものではない。
己を凌駕するものだった。