数千万のコクーン市民は、コクーンの外に広がる下界を極度に敵視している。 たとえコクーンで生まれ育った市民であろうと、下界に関わった可能性があるだけで、 即座に人類の敵とみなされる。 先ごろコクーンの都市ボーダムで、下界のファルシが発見された。 そこで聖府はボーダムの全市民を「下界に触れた容疑者」として拘束し、下界へ強制移住させると発表した。 それがパージ(追放)政策である。