世界の滅亡が迫るとき、神の遣い「解放者」が現れ、人々の魂を救う--- 至高神を崇める人々に伝わる信仰である。 終末の日、すべての生命は一度死滅する。 神に選ばれし魂は、そののちに新しい世界に生まれ変わるという。 彼らの魂を旧い世界から解き放ち、新たな天地へと運ぶ救い手--- それが魂の解放者だと伝えられている。 一方で解放者はこの世に死と終末をもたらす、破滅の遣いと考える者もいる。 救いも新世界も信じぬ異端者たちである。