箱舟

世界の破局にそなえ、人類の避難所として建造された、人工の天体。
ホープが建造を提唱し、およそ500年前に完成。当時の全人口を収容して浮上した。
おかげで人類は地上での大惨禍を逃れたが、混沌の侵蝕が内部におよぶに到り、箱舟は放棄された。

現在その内側は、時が停止した異空間となり「解放者」の拠点となっている。
神の計画では世界が終わるとき、人々の魂はここにかくまわれ、新世界に運ばれるのだという---
文字どおりの「箱舟」として。

完成当時、人類の指導者であったホープは、偶然にもこの天体を「ブーニベルゼ」と命名した。
神の計画は、このときすでに始まっていたのかもしれない。