幻想の破壊者

芸術は発展をやめたときに役目を終える。
同じ道をなぞるだけなら、それはもう儀式と呼ぶべきなのだろう。
私が柄にもなく舞台女優の真似ごとをして演じたのは概念としての解放者---
停滞したこの芝居の巫女だった。
ならば私は芸術を蘇生させよう。
予定調和を破壊し、終わりゆく世界の最終公演を観衆の記憶に焼きつけよう。