スノウはあとさきを考えるやつじゃなかった--- それをいまさらに思い出す。 コクーンがまだ天に浮かんでいた1000年の昔、私たちを苦しめたルシの烙印。 機械神ファルシとの、力と引き換えに呪いをもたらす契約を、コイツはまたもあっさりと交わしていた。 セラを、そして世界を守るために。変わってなんかいなかった。 ただ少し、疲れてしまっていただけ--- その気になれば何度でも奇跡を起こしてのける、私の認めた義弟だ。