ヴァルハラの天使--- 私が出会った真っ白なチョコボは、そのように呼ばれていた。 誰にもつかまえることのできなかった、風のように去りゆく白い影法師。 宿敵との闘いで傷ついた誇り高き天使を、私は庇護することになった。 なぜならば私の手からでなければ、賢く用心深いこのチョコボは何も食べようとしないのだ。 私の中の、不完全な記憶が告げる。私たちはかつて出会っている。 分かちがたい不可視の絆は、今も魂の奥底でつながっている---