もこもこ羊--- こんなにも臆病な生きものを、どうしてすぐに逃げられるように飼っているのやら--- と思っていたら、どうやらわざとそう仕組んだ犯人がいた。 犯人の女性が言うには、もこもこ博士に私と話すきっかけをあたえたかったらしい--- 博士は、私の正体を知りたがっていたようだ。 だが、知らずに巻き込まれた私にとってはいい迷惑だ。しばらくもこもこには近づきたくないな。