ヴァルハラにひそみ、可視世界へと這い出ようとする凶々しきもの--- 「不可視の混沌」。 ライトニングが「この世にあってはならない闇」と直観したそれは、 正体不明の巨大な力であり、統一的な意思を持つ存在かどうかすら定かではない。 ゲートから漏れ出たヴァルハラの混沌は、世界を侵す霧のごとく、 物質界の秩序を逆説に満ちたパターンへと変えてゆく。 それはすべてをヴァルハラに還す邪な力であるが、 時に「混沌」と親和する者を知覚するかのように、奇妙な親愛の情を示す。