嘆きの紅玉 -球体-

かつての時詠みの都は、わざわいに見舞われていた。

最初に観測されたのは、空間の異常だった。
続いて、アカデミーの調査チームで、行方不明になる者が続出。
それと入れ替わるかのように、宙に浮かぶ赤い球体が次々に現れた。

パドラ遺跡は呪われている。
そんな噂が立つまで、時間はかからなかった。

嘆きの紅玉 -追憶-

クリスタルが語る、時の記憶。

人々の記憶が実体化したもの。
それが、遺跡に出現した球体の正体だった。

遺された想いを果たすべく、時を翔けるセラとノエル。
やがて太古の封印が解け、時の迷宮が出現する。

迷宮のパラドクスを解いたノエルは、ある言い伝えを思い出していた。
パドラの都に忌まわしい怪物が出現し、巫女に封じられたという伝説を。