嘆きの紅玉 -異変-

未知のパラドクス現象だった。

ヤシャス山近辺で、多数の球体が観測された。
それと前後して、アカデミーのスタッフに失踪が相次いだ。

何かが起きていた。だが、それが何を意味するかを知る者はなかった。

有力な対策も見つからないまま歳月は過ぎ、赤い球体は、ヤシャスの風景の一部となりつつあった。

嘆きの紅玉 -妖魔-

クリスタルが語る、時の記憶。

ノエルとセラは、紅玉を通じて、太古の巫女、パドラ=ヌス・ユールの記憶にふれた。

妖魔を封じるために、彼女は時を歪めた。
そのために未来に現れたパラドクス。それが嘆きの紅玉だった。

自分のせいで、未来の誰かが犠牲になったことを悔やむユール。
彼女の想いに応え、ふたりは復活した妖魔を滅ぼす。
その瞬間、ノエルはユールの「ありがとう」という声を聞くのだった。