人生には張り合いが必要だ。老いのない世界の、長すぎる人生ならばなおのこと。 ライバルに負けたくないと闘志を燃やすからこそ、人は自分を高めていける。 相手を打ち負かそうとする想いが、生きる活力をあたえてくれる。 だが、ほとんどの人間は、好敵手を失ってから初めてそのことに気づくのだ。 少しおかしな話だが、かつての私にとってのライバルは、出会ったころのスノウだったのかもしれない。 セラが親がわりの私よりもあいつを選んだと思うだけで、胸の奥からメラメラとしたものが、こう---