友ヴァニラを想う

虹色に輝く小さな石が、思いがけず旧い仲間との再会に導いてくれた。
別れから1000年--- ヴァニラはコクーンを支える水晶の柱として眠り、私は時の存在しないヴァルハラの守り人となった。
そして至高神ブーニベルゼに解放者に任じられた今、救世院の聖女を務めるヴァニラと対面のときを迎えようとしている。
人の時が止まってしまったこの世界で、彼女は変わっていないだろうか?
あるいはヴァニラから見た私自身が。
私たちの間に横たわる星霜に戸惑いをおぼえながらも、私は湧き起こる喜びを抑えきれずにいる。
懐かしき友よ、再びめぐりあえることに感謝したい---