ただ息子のことを想いつづけ、すりへってしまった心--- サッズ・カッツロイは、1000年の昔に初めて出会ったときからずっと、愛するドッジの幸福だけを考えて生きていた。 強すぎるまでの父性愛--- それは妥協できない想いであるがゆえに、 ドッジが昏睡する500年の間に彼自身の心を削り落していった。 私は取り戻してやりたい。かつての旅で、私たちの支えとなったあの笑顔を。