モーグリの里を束ねるもの

積み重なる歳月のかたわらには後悔がたたずんでいる。どんな人間にも、もちろん私にも。
自分が選んだ道であっても、そしてどれだけ強くあろうとしても。
私の選択は、ひとりのモーグリを長く苦しませてしまった。
セラを守れなかったと悔いる気持ちは、能天気だったこの小さき友に重くのしかかってきたのだろうか。
モーグリ、おまえは変わらず陽気に、セラの帰還を迎えてほしい。
すべての責を負うべき私にかわって---