あらゆる神を統べる至高の存在でありながら、
さらに人の心の力をも取り込もうとしたことが、ブーニベルゼの仇となった。
神に結びつけられ囚われていたホープの魂が、ライトニングの呼びかけによって解き放たれたのだ。
融合していた魂の結合が断たれたことで、神の器は砕け、崩壊していった。
そしてライトニングも闇に沈んでいく。
女神エトロにかわって死の世界にとどまり、生命の輪廻を守る---
永遠に孤独な使命を果たす、覚悟はできているはずだった。
だが彼女は闇の底で、自分自身にめぐりあう。
それは彼女が切り捨ててきた心。
わがままで残酷で、さびしがりな子供--- ルミナとは、ライトニングが自ら捨てた、幼い心の化身だった。
自らを見つめなおしたライトニングは、心からの救いを求める。
希望の手をさしのべたのは、ホープだった。