解放者への「報酬」として現れた、セラの幻影。
姿はセラのものであったが、ライトニングは気づいてしまう。
妹の姿をした「それ」には、魂が宿っていないのではないか?
心の視えぬ神が模造した、いつわりの人形にすぎないのではないか?
言葉をかわすほどに、疑念は確信に近づいていった。
神には「セラの復活」という約束を果たすことができない---
それは、解放者として神に従う意義が崩れつつあることを意味する。
かといってライトニング個人の力で、失われたセラの魂を見つけるあてもない。
神への疑いを深めつつも、まだ神と完全に手を切るわけにはいかないのだ。