海に囲まれた小さな島 「デスティニーアイランド」。
この世界の狭さを憂い、青年は外の世界へと旅立った。
時は経て、かつての青年、マスター・ゼアノートは再びこの生まれ故郷を訪れていた。
黒いコートに老いさらばえた身を包んだゼアノートは、その小脇に白い布に包まれた少年を抱えている。
その少年、ヴェントゥスの瞳は正気を失い、光を失っていた。
ゼアノートにより心の一部を欠いてしまったのだった。
ゼアノートがヴェントゥスを放置して立ち去ろうとした時、奇跡が起きた。
島で生まれた新しい生命の心が、欠けた心を補って再び心の力の象徴であるキーブレードをヴェントゥスが手にする。
ゼアノートはこの光景に驚きつつも、心に起こった新たな野望にほくそ笑むのだった。
