Xブレードの誕生
主を失ったキーブレードが無数に残された荒野 「キーブレード墓場」。
そこは大昔に起きたとされるキーブレード戦争の跡地だった。
ゼアノートはキーブレード戦争の再来を目論見、この地を決戦の場と選び、その果てに 「キングダムハーツ」 を出現させようとしていた。

テラ、アクア、ヴェントゥスが集う。
ゼアノートの意のままに師を討ってしまったことを告白したテラは一人で決着をつけると言うが、
アクアはそれこそゼアノートの策略のうちと異を唱える。
ヴェントゥスは自身の存在が 「Xブレード」 を生み出し、そしてキーブレード戦争を引き起こすかもしれないことを説明し、
その時は自分を消してくれと二人の友に覚悟を伝える。

そしてヴァニタスとともに現れるゼアノート。
ゼアノートは 「Xブレード」 を手に入れることを高らかに宣言する。
切って落とされる戦いの火ぶた。
ゼアノートの圧倒的な力でテラは孤立し、ヴェントゥスは氷づけにされてしまう。
アクアはヴェントゥスを介抱し、テラに防御魔法を放つのがやっとだった。
ゼアノートと対峙したテラは怒りに震え、心はゼアノートの狙いどおり闇に染まっていく。

ヴェントゥスを介抱していたアクアの前にブライグが現れる。
アクアはブライグを退けるものの、不意をつかれてヴァニタスの一撃に倒れてしまう。
その一部始終を動けない体で見ていたヴェントゥスは自力で復活し、ヴァニタスと対峙する。
しかし、それはヴァニタスの思惑どおりの行動で、ヴェントゥスとヴァニタスのぶつかりは、ついに 「Xブレード」 を生み出してしまう。

「Xブレード」 の誕生を確信したゼアノートは自らの心を解放し、テラの体を乗っ取ろうとする。
とっさに鎧で防ごうとするテラだったが、そこに立っていたのはテラの体をゼアノートの心が乗っ取った姿、テラ=ゼアノートだった。
だがテラの心は消えていなかった。
思念となって鎧に留まり、ゼアノートに最後の戦いを挑むのだった。

一方、駆けつけたミッキーに助けられて気がついたアクアが目の当たりにしたのは、ヴェントゥスと融合したヴァニタスの姿だった。
その手には 「Xブレード」 が握られている。
アクアとミッキーは 「Xブレード」 の力に圧倒されるが、
友との絆を力に変えて放ったアクアの一撃が未だ不完全だった 「Xブレード」 を欠けさせる。
その時、ヴァニタスに取り込まれた心の中でヴェントゥスも戦っていた。
完全な融合を果たそうとするヴァニタスに抗い、自らの消滅することも構わず 「Xブレード」 を破壊する。
アクアとヴェントゥスの心が通じ合って 「Xブレード」 が破壊されたのだった。