ヴェントゥスとヴァニタス、今はまだ光と闇のバランスが合わず、二人を同じ場所で育てる事はできない。
ヴァニタスの闇が、ヴェントゥスを蝕むのだ。
光の心を育てるのに適した場所はただ一つ。
それは光を絶対のものと考えるエラクゥスの元であった。
エラクゥスは我との対立を気にする事もなく、再会を喜び、ヴェントゥスの事も快く受け入れてくれた。
後はヴェントゥスがエラクゥスの元で、その心を強く成長させるのを待てば良い。
久しぶりに第二の故郷ではあったが、すでにエラクゥスも二人の弟子を育てていた。
そしてその一人テラの中に潜むものを感じたのだ。
テラはその優しさゆえに力を求めている。
力への執着はやがて心に闇を生む。
我が器は決まった。
