キーブレード墓場 [ヴェントゥス]
無数の鍵の残骸に囲まれた荒野にたたずむテラ。
そこにアクアが現れる。
アクアに尋ねられ、マスター・ゼアノートの策略にはまり、マスター・エラクゥスを討ってしまった事を認めるテラ。
自分の行いを悔やみ一人で決着をつけようとする。
アクアは憎しみにかられ、闇に堕ちてしまうような戦いはマスター・ゼアノートの策略の内といさめる。

遅れて現れたヴェントゥスはテラとアクアに自分がヴァニタスと戦う事で、世界を闇で覆うΧブレードが生み出されてしまう事を告げる。
「その時は、俺を消してくれ」
静かに言いそえたヴェントゥスに絶句するテラとアクア。

そこにヴァニタスを連れたマスター・ゼアノートが現れ宣言する。
「Χブレードを手に入れる」

テラが鎧をまとい駆け出すと、マスター・ゼアノートの合図とともに地面が隆起し、地面に刺さったキーブレードがうねりとなって天に舞う。
隆起した地面が岩柱となり、キーブレードのうねりとともに、マスター・ゼアノートに肉薄しようとするテラの行く手を妨げる。
一瞬の隙をついて切りかかったヴェントゥスも、逆に拘束され、一瞬で凍らされてしまう。
余裕のマスター・ゼアノートはキーブレードを光の球に変え、雲海へと放つ。
厚い雲の一部が晴れ、上空にキングダムハーツが現れる。

ヴェントゥスを介抱するアクアの前にブライグが現れる。
ブライグはマスター・ゼアノートに協力し、テラを闇に落とすためアクアを消そうとするが力及ばず、ヴァニタスにその役目を任せ姿を消す。

凍り付き、身動きのできないヴェントゥスは、ヴァニタスの不意打ちにアクアが倒れる様を目の当たりにし、自力で凍結を打ち破る。
熾烈な戦いの末ヴァニタスを打ち負かすが、それこそマスター・ゼアノートの目論見どおりだった。

ヴァニタスの体からは闇が溢れ出し、そこから生まれたアンヴァースがヴェントゥスを拘束する。
アンヴァースはヴァニタスが生み出した闇だったのだ。
身動きのできないヴェントゥスにヴァニタスの体が重なると、巨大なエネルギーの柱が発生し天を突く。
光に飲み込まれ意識を失うヴェントゥス。

次にヴェントゥスが目覚めたのは、自らの心の中だった。
目の前に立つヴァニタスの手には、Χブレードが握られていたが、その剣先は欠けていた。
融合は不完全だったのだ。
完全な融合を求めるヴァニタスと、Χブレードを破壊しようとするヴェントゥス。
心の中で二人はせめぎ合い、ついにΧブレードとヴェントゥスのキーブレードが同時に砕け散る。
ヴァニタスを倒したヴェントゥスは微笑みをたたえ、静かに消えてゆく。

ヴェントゥスの体は、気を失ったアクアと共に異空の回廊を漂っていた。
それを見つけたミッキーは、『星のカケラ』でいっしょに飛ぶ。