英雄専門のトレーナー、フィルはザックスという英雄志願の青年に、トレーナーになってほしいと追い回されていた。
フィルにはヘラクレスという弟子が既にいたが、次の闘技大会の試合を見て、どちらをコーチするか考え直すと言い出す。
意気消沈するヘラクレスの練習相手を買って出るヴェントゥス。
ヘラクレスは元々神の子として生まれたが、赤ん坊の時に何者かによってさらわれ、神の力を奪われたのだった。
英雄(ヒーロー)になるのは、神の力を取り戻すための条件らしい。
ヘラクレスとザックスは順調に勝ち進み、決勝戦。
町にアンヴァースが出現するが、試合を中止させたくないヴェントゥスが、一人でアンヴァースを倒しに向かう。
そこに試合を棄権してきたヘラクレスが現れる。
協力してアンヴァースを撃退する二人。
少し遅れてザックスもやってくる。
彼もヴェントゥスを助けるために試合を棄権してきたのだ。
そこにフィルが来て言う。
英雄(ヒーロー)には、力だけではなく、人を思いやる心も大切だ。
それにとっさの判断の遅れが大ごとになる事もあると。
フィルはヘラクレスがザックスと競い、ヴェントゥスという友人を得る事で成長するよう仕向けていたのだった。
ヴェントゥスは、英雄になった二人に再び会いに来ると約束して去ってゆく。
