裏アンセムレポート7
闇の存在や心を持たぬ者には便利であろうがそうでない者が"闇の回廊"を多用するのは危険だ。
心が闇にむしばまれてしまう。

奴らから身を隠して調査と計画を進める場所を求めていた私は"トワイライトタウン"にたどりついた。
光と闇の狭間で忘れ去られた、静かな街。
森を抜けた奥にたたずむ、打ち捨てられた屋敷の地下に、しばらく身を置くこととした。

ひそかに調査を進めた結果、新たな発見が相次いでいる。

心なきもの"ハートレス"が生まれる時、心が離れた魂と肉体は別の存在としてこの世に生まれ落ちる。
ハートレスとは異なって意思を持ち、思考する"それ"が何をめざしているかは不明だが、
やはり世界に混乱をもたらす存在のようだ。

かつての友である王とその従者たちが、キーブレードの勇者とともに、闇の脅威たるハートレスと戦っている一方、
世界に新たな脅威が迫りつつあるのだ。

もうひとつの脅威------奴らは皮肉をこめて自称する。

存在しないもの"ノーバディ" と。

多くのノーバディは、ハートレスと同様に人の姿を失っている。
だが強い心の持ち主から生まれたノーバディはわずかに外見が変化するだけで、人の姿をとどめている。

私が裏切った者たちも、人の姿をとどめたノーバディとなり、さらに仲間を集めて、新たな計画を進めているようだ。

裏切者たちを中心に、13人のノーバディで結成された"XIII機関"は二手に分かれ、
何らかの研究を進めているという。

私は機関の目的を探るべく、彼らのうち6人が集う地に向かうことにした。
狭間の世界の果てにそびえる"忘却の城"へ。