裏アンセムレポート8
今まで私はゼアノートたちの動向と、奴らの周辺で発生する事件ばかりに気を取られすぎていたようだ。

友たちの戦い------ハートレスの脅威から光の世界を守る戦いが終わり、
ゼアノートのハートレス、つまり闇の探求者アンセムと名乗っていた存在が滅ぼされた。

王とは別のキーブレードを持つ"勇者"がさまざまな世界をめぐって扉の"鍵穴"を封じ、ハートレスを打ち倒したのだ。

一方、闇の世界へと飛び込んだ王は、キーブレードの勇者と協力して、
闇の世界と光の世界の両側から"キングダムハーツ"の扉を閉じ、大いなる闇の脅威を退けた。

だが世界には多くのハートレスがあふれており、また"XIII機関"とノーバディが暗躍している。
世界はいまだ脅威に満ちているのだ。

世界の敵と戦う手段を突き止めねばならない。
それは私の償いであり、復讐でもある。

そのために私は"忘却の城"に侵入した。
地上13階層、地下12階層からなる城の"白い部屋"は、訪れる者の記憶に反応して自在に変容する。
XIII機関の者どもは、この城で記憶に関する実験を行っていた。

その実験の被験者である少女"ナミネ"は、極めて特異な能力を備えているようだ。
彼女の能力から何が導き出されるというのか?

XIII機関に気取られぬよう、ひそかに調査を進めていたところ、今日この城にさらなる来訪者があった。

アンセムを倒したキーブレードの勇者"ソラ"とその仲間たち。
そして地下深くに現れた、闇のにおい。

役者がそろいつつあるようだ。