ビーストキャッスル
城を訪れたソラたちだったが、なぜかビーストの態度は冷たい。
大事そうに抱えたバラにしか興味がないようだ。そこでベルに事情を聞いてみることに。
彼女の話によると、最近ビーストは様子がおかしく、城の住人たちを地下に閉じ込めてしまったという。

より詳しい事情を知る彼らを助けるため、西のホールにやってきたソラたち。
ところが地下への扉は、タンスにふさがれていた。
動かそうとすると、なんとタンスが声をあげる。その正体は魔法で姿を変えられた人間だった。
人間の王子だったビーストが魔女に呪いをかけられた時、一緒に変身させられたという。

襲いかかる扉を倒して地下牢へたどりつくと、そこには冷たい心のせいで呪いをかけられたビーストと同じく、
魔女の魔法で姿を変えられた召使いたちの姿があった。
昔からビーストのそばにいた彼らは、ビーストの変化はハートレスのせいだと考えていた。

ハートレスが関係しているならソラたちの出番だ。召使いたちが案内してくれたのは、秘密の抜け道だった。
隠し扉を開き、ビーストの部屋へ向かうと------
そこにはXIII機関の一員ザルディンが!
彼がビーストの怒りに火をつけていたのだ。
怒りにとらわれたビーストが襲いかかってくるが、ソラはコグスワースと協力して、彼を正気に戻した。
我に返ったビーストは、正気を失っていた間、ベルにひどいことをしたのではないかと不安がる。

会って話そうとベルをさがすビーストだったが、彼女の姿は見当たらない。
するとダンスホールから助けを求める彼女の声が!
ハートレスに襲われるベルを守るため戦うソラたち。
ザルディンには逃げられてしまったがベルは無事だった。

今までのことを謝るビースト。
ベルとの距離は縮まっているが、魔女の呪いが解けるには、まだ少し時間が必要なのかもしれない。


ソラたちが再び城を訪れると、ビーストはそわそわと落ち着かない。
今日は、ベルとのダンスを楽しむ大事な日なのだ。
だがダンスが始まろうとしたその時、ザルディンが現れ、ビーストの「大切なもの」を奪ったと告げる。

奪われたのは、ビーストが大事にしていたバラだった。
落ち込んだビーストは、ベルやソラたちを追い出そうとする。
バラは、ビーストや召使いにかけられた呪いを解くカギとなる品で、彼らにとって唯一の希望だったのだ。
だが希望を失ったままでいいはずがない。
「希望がないのは最悪だぞ」
ソラのはげましで、ビーストは再び立ち上がる。

再び立ち上がったビーストを、不敵に見下ろすザルディン。
「キングダムハーツを手に入れた時、我らは完全な存在となる」

ビーストを追いつめるため、ベルをも奪おうとするザルディン。
だがベルに反撃されてスキを見せ、ソラたちに倒された。

バラは無事に戻ってきたが、ビーストはもう本当に大切なものに気づいていた。
ふたりのダンスが始まる。
ビーストの呪いが解ける日も、そう遠くはないはずだ。